exciteMUSIC
PROFILE

1973年東京生まれ原宿育ち。
ホフディランのボーカル&キーボーディストでありつつ、ザ・ユウヒーズ・BANK$名義でも常にPOPな作品を発表。
ポッドキャスト界では日本最多エピソードを誇る人気番組「こむぞう」を毎日配信しつつ、数多くの番組・企画をプロデュースしている。
とにかくなんかいつも楽しそうにしてるグルメ番長。おそらく探せばヤバイ過去もあるだろうが、このプロフィール欄では意図的にそこの部分は割愛させてもらいます。
(監督)

ホフディランオフィス お仕事のご相談はこちらへ
ツカム
POP!

ここのところ、ツアーの話や色々なニュースを伝える事が多かったので、たまにはなんでもない戯言など。

おかげさまで、日々これ色々な詞・曲提供のお誘い、あるいは連載や番組のお話し、さらにはご存知の通りカレーいなりみたいなすごい角度からのお誘いなど、楽しいお仕事の話をいただくのですが

なにかを作る際に、いつも「つかむか、つかまないか」という部分ですごく悩むのです。

つかむというのは、つまり相手の心を掴むことですね。

ちょっと前のブログに書きましたが、最近のライブを含め色々な活動は、本当に相手の胸に手をつっこんで、心臓をつかみ出すくらいのつもりでやっているのですが、そういうほんとの意味でのつかみと別に、創作活動には軽くつかむかどうかというのがあります。

言い方難しいですね。

例えば、作曲だったら、Aメロでいきなりつかむ作り方って絶対あるんですね。
ここでこう来たら、絶対ウケるだろうという、それこそお笑いで言うとこの「ツカミはOK」というやつですよね。

でもやっぱり、それはあまりやりたくない時もある訳です。

同じつかみ方でも、例えば曲を最後まで聞いて、さらに何度か聞いているうちに、徐々に徐々にしかし深くつかまれる、というようなつかみ方もありますよね。

あるいは文章とかでも、それこそ週刊誌の中吊りみたいに見出しを分かりやすくドカーン!と出してつかむ文章もあれば、明確な結論は書いてないけど、なにか読んだ後にじわじわと考えさせられるというような文章もありますよね。

そういう、つかむかつかまないか、という部分で(あるいはどこでつかむかとか、いつつかむかとか)、何かを作るときってすごく悩んだりするのです。

例えばカレーいなり

あれはもう、完璧にいきなりつかみですよね。

カレーといなりの合体

その時点でつかみでしょ。

味も分かり安くいなりの甘さとカレーのスパイシーさが出てて、もちろん好き嫌いはあるにせよ、一口食べた時点で「おお!」っていう、つかみの味だと思うんですよ。

カレーいなりは存在そのものが全く新しいものなので、それで良いと思うし、おかげさまでそれがすごく良くできた料理になったかなと。

でも、あれはやはり僕がカレーの世界では全くの新人というか、チャレンジャーだから出来たことでもあるだろうなと。

カレーの世界ではAKBみたいな立ち位置ですから(まあ既にAKBは新人ではないのですが)、とにかく頭っからつかむようなことを僕も躊躇なくできる。

逆に何十年もやっている本格カレー屋さんだったら、やはりああいう商品ではなく、派手さは無いけど食べ終わってじんわり美味しく感じる、ような商品になってたかもしれないですよね。

同じ事で、音楽でも文章でも映像でも、どこでどうつかむかというのは、ある意味自分自身との駆け引きでもあったりするので、けっこう考えるところなのです。


例えばこの文章も、もしハナっからつかもうとしたら、タイトルを
『会った瞬間に相手の心をつかむ方法!』
みたいにしたら、もっと読まれそうですよね。

てか、そういう本、よくありますよね。

Amazonでタイトルだけ見てても、まあみんなよくつかむね〜!と思うタイトルだらけです。

ということで、今日のこの文章は、少なくとも頭からつかもうとはしていないということが、タイトルだけとっても分かるかと思います。

その代わり、もし数年後にでも、何かの曲を聞いていたり、何かの文章を読んでいたり、あるいは電車の広告を見た時に、「これってつかみだなー!」「あ、雄飛が書いてたのってこのことだな・・・」って思ってくれたら

やった!
じんわりとだが、つかんだぞ!

と思う訳です。
by yuhiblog | 2012-12-27 13:50 | 軟式LIFE
<< 一富士 目の前には富士山 >>
INFORMATION
LINK
Excite Music 連載ブログ
おことわり
コメント、およびトラックバックは、エキサイト株式会社にて、当ブログへのコメント、およびトラックバックとしてふさわしいか、誹謗中傷や公序良俗に反する内容が含まれていないかどうかを確認致します。内容により予告なく削除する場合もございますので予めご了承ください。

また、掲載された記事・写真等の無断転用を一切禁じます。無断で加工、転載などを行うと、著作権法に基づく処罰の対象になる場合があります。