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PROFILE

1973年東京生まれ原宿育ち。
ホフディランのボーカル&キーボーディストでありつつ、ザ・ユウヒーズ・BANK$名義でも常にPOPな作品を発表。
ポッドキャスト界では日本最多エピソードを誇る人気番組「こむぞう」を毎日配信しつつ、数多くの番組・企画をプロデュースしている。
とにかくなんかいつも楽しそうにしてるグルメ番長。おそらく探せばヤバイ過去もあるだろうが、このプロフィール欄では意図的にそこの部分は割愛させてもらいます。
(監督)

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背表紙
先日、町のレンタルDVD屋さんに入った時の話

「町の」というのはですね、中規模なやつって言うんですか、渋谷や恵比寿のTSUTAYAみたいな大型のではなく、といって個人がやってるようなすごく小さいのでもない、中くらいのやつです。

過去のヒット作、例えば『トレインスポッティング』が3本くらいは置いてあるような、『チャーリーとチョコレート工場』だったら4本置いてあるような、その位の規模のお店です。

そこで、DVDの背表紙を見ていて、ふと思ったのですが

同じDVDなのに、信じられないくらい、色が違うのです!

例えば『トレインスポッティング』だったら、基本はオレンジ色ですよね。
でも、ものによって、赤っぽいのもあれば、ほとんど黄色のやつもある。

ふと
「あれ、これってなんとかエディションなのかな??」

と思って、ジャケ全部を見比べるんですが、そういう説明は全くないし、デザインも文章も一語一句全て同じである。

しかし、色だけが微妙に違う・・・

なんなんだこれは??


ちなみに、今ネットでトレインスポッティングで画像検索してみると

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これは世界各国のものだったりするので、また意味が違いますが、実際微妙に色が違う。

今時、デザインだってデータでやりとりだろうし、当然DIC指定とかしてしっかり色管理してるだろうに、意外とものによって色って違うもんなんですね!


さて、しかしさきほどのレンタルDVDの色の違いというのは、こういう国とか媒体による色の違いではありません、全て同じDVDなのに物によって微妙に色が違う訳です。

となると、考えられるのは色の劣化ですよね。

家でも、窓際にDVDとか本とか置いておくと、色が劣化するでしょ。
あれ。

ただ、不思議なのは、同じレンタルDVD屋にある同じ映画のDVDで、なんで物によってそんなに劣化が違うのだろう?と。

まあ、多少は窓際に置かれたものもあれば、奥のコーナーにずっといたものなど、時期などで違いはあるでしょうが、同じ映画ですからね、そこまで極端に違う場所に置かれてることってないと思うんですよ、実際この日は全部横1列同じ場所に並んでた訳だし。

と考えると、おそらくこのDVDはそれぞれどっか違う店から来たもんじゃないかと。

よく聞く話ですが、レンタルDVD屋って、開店の際に1から全部のDVDを新品で買う訳じゃなくて、どこか潰れたレンタル屋からどさっとDVDが流れて来て、またそのお店が潰れるとそこのDVDが中古市場にどさっと流れてくと。

そうやって、あちらこちらにDVDは旅しているという。

おそらくそこのお店にあった3本の『トレインスポッティング』も、そうやって日本中全然違う旅をした『トレインスポッティング』が、そこでたまたま3本落ち合ったのだろうと。

あたかも「僕らがトレインスポッティング三兄弟です!」てな顔をして並んでるんですが、実際は生まれも育ちも全然違うスポッティングなんだろうなと。

あ、生まれは同じということも考えれるので、そうなると、むしろドラマティックですよね、同じ工場で生まれた3本が、それぞれ色々な旅をして、あちこちのお店を巡って、楽しいこと苦しいことを経験して、このレンタルDVD屋で再会したという、うーんそれこそトレインスポッティングだわ。

ジャケットですらそうですからね、DVDのディスクはもっとすごいですよね、それぞれのお店から飛び出して、見ず知らずの様々な家にまで1週間単位で泊まりに行ってる訳でしょ。
そりゃーどっかの家ではトイレに落とされたりしたこともある訳ですよ、それこそトレインスポッティングでしょ。

そうやって色々な町の色々な家庭を渡り歩いて、今このレンタル屋で3本が落ち合ってる。

という安堵もつかの間、すぐにまたどれか一人は旅に出て、場合によってはまた3人とも別々の場所へ行くことにもなる。

そうやってそれぞれがそれぞれのDVD生(人生みたいなもの)を生きてるうちにできた、それぞれの背表紙の色の違い。

レンタルDVDを借りずとも、壮大なドラマを見させてもらった気がして、満足して何も借りずに帰ってきました。
by yuhiblog | 2011-09-02 11:14 | 軟式LIVE
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